基本機能 |
車両を起動すると「アクセルセーフティ、起動しました。」とガイダンスが流れ、監視状態となります。
10km/hまでの速度ではブレーキペダルを離した瞬間からアクセル開度80%以上で動作介入致します。
(ウインカー点滅時除く)
介入した場合、アクセルOFF信号に切り換わりますので車両は惰性での走行に抑制されます。
アクセルペダルを戻した状態と同様になります。
この状態になると当製品が「ブレーキを踏んでください。」と繰り返しガイダンスを再生し、
スイッチLEDが赤点滅状態となります。
ブレーキペダルを踏む事で復帰します。「動作しました。復帰します。」とガイダンスが再生されます。
また、スイッチLEDをタッチする事でも復帰させる事が可能です。
復帰動作をした場合、スイッチLEDは2秒間青点灯となります。この青点灯の間はアクセル監視を一時停止します。
誤介入動作をしてしまった場合、周りの交通状況を考えると急いで加速したいシチュエーションに対して、
アクセルペダルを多めに踏み込み再度誤介入して加速出来ない状況が起きないよう、このような制御となっています。
10km/h以上から60km/hまでの通常走行の状態では、現在のアクセル開度から0.1秒以内に
50%増加して全体で80%を超えた場合に動作介入致します。
60km/h以上の速度では監視を停止します。この速度域では介入してもアクセルOFFだけでは惰性での走行が速いので
ほぼ意味を成さないとの判断です。車両に搭載されている衝突回避自動ブレーキが動作してくれる事に頼ることになります。
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監視一時停止の条件 |
監視を一時停止する状況は下記の通りです。
●ブレーキペダル踏み込み中
ブレーキペダルを踏んでいるので介入しません。スポーツ志向のオーナーの左足ブレーキ操作なども可能です。
※ブレーキペダル踏み込み判定はある程度の踏み込み量を検知してON判定を行っています。
つまりブレーキランプ点灯=介入解除とはなりません。
ブレーキランプはブレーキペダルを少しでも踏めば点灯するような動作でますが、当製品のブレーキ判定は
実際に制動力が効き始める辺りからブレーキペダル踏み込みの判定をしています。
車両がクリープ現象で動くぐらいの緩いブレーキ踏み込みでは介入解除とはなりません。
※自動ブレーキでの制動やブレーキホールド機能での制動中も区別しています。
運転手がブレーキペダルを踏んでいるか高度に判定を行っています。
●ウインカー点滅中
街中での通常走行において急いで加速したいシチュエーションに交差点が有ります。
信号が変わってしまうギリギリで右折を急ぐ場合などです。
このような時に誤介入をしてしまったら交差点の中で立ち往生してしまう事も考えられます。
これを回避する為にウインカー点滅中は監視を一時停止します。ウインカー点滅操作は運転手が
行ったのでこの先右左折する意思があり、踏み間違いを起こす可能性がほぼ無いだろうという判断です。
※あくまでも一時停止はウインカー点滅中です。ハザード点滅中は監視状態に有ります。
●スイッチLEDの短押し
運転者が任意に一時停止状態に出来る操作です。
スイッチを短押しするとLED色が紫に変化し、この機能での一時停止を行った事を視覚的にお知らせします。
この機能による一時停止の終了条件は、アクセルペダルを踏んでから少しでも戻す動作を検知するまでです。
一時停止の交差点を直進する場合や踏み切りの横断などでアクセルペダルを踏み込む量が多いと
予想される場合などに使用します。アクセル操作で自動復帰なので監視を停止したままにならない安全設計です。
※LED色が紫色の状態から再度短押しして一時停止をキャンセルする事も可能です。
●介入状態からの復帰操作後の2秒間
介入後に復帰動作をするとスイッチLEDは2秒間青点灯致します。この間は監視を一時停止します。
誤介入などで復帰動作をした場合など急いで加速したいシチュエーションは多いと思われます。
その場合は通常よりアクセルペダルを踏み込む事が予想され、再度介入してしまう恐れが有ります。
これを回避する処置です。本当の踏み間違いや誤介入だったとしても、認識出来ている復帰動作からの
アクセル踏み込みなので加速の意思が有ると判断し再介入しない動作となっています。
その他60km/h以上の速度でも一時停止状態となります。60km/h以下に減速されれば監視状態に戻ります。
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強制的に停止状態を維持する方法 |
例えばサーキットなどクローズドコースでスポーツ走行をする場合など、
当製品の介入が必要無い時は強制的に停止状態にする事が出来ます。
当製品が起動状態で停車中にスイッチLEDを長押しします。LEDが赤点灯に変化します。
この際「アクセルセーフティ、停止モードです。」とガイダンス再生されます。
当製品は停止状態を維持し、停止モード中はLEDは常に赤点灯状態となります。
再度起動させる場合は同様のスイッチ操作を行う必要が有ります。
強制停止状態のままIG-OFFにした後の再起動では当製品は必ず監視起動状態となる安全設計です。
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その他の動作アルゴリズム |
車両が急な上り坂などからの発進など、車両の傾斜状況を検知して設定アクセル開度を一時的に+10%に変化させます。
急な上り坂での発進は通常よりアクセルペダルの踏み込み量が増える操作となる可能性が有ります。
そのようなシチュエーションでの誤介入を防止するための仕組みです。
PDCブザー音が鳴っている状態ではアクセルペダル50%踏み込みで介入動作となります。
PDCブザー音が鳴っている状態とは進行方向の障害物までの距離が1mほどになっている状態です。
駐車場などの輪止めに車輌移動が抑制されている状態で前進/後進を間違えてしまい、
輪止めを乗り越える可能性を早めに防止します。
輪止めの有る位置にもよりますが、大抵の場合障害物まで僅かの距離となっていると思われます。
乗り越える前に当製品が介入出来れば急加速にはなりませんし、
乗り越えてしまった後でも少しでも早めに動作介入が可能な状況と思われます。
BMW/MINIのPDCは前後センサーが反応している状態でも進行方向のセンサーが反応している時のみブザー音が鳴ります。
例えば後ろのセンサーのみが反応していても前進する際はブザー音は鳴っていませんのでこの場合、
当製品は50%介入には切り換わりませんので通常と同様に発進加速が可能です。
このように純正の設計を有効活用した動作アルゴリズムを搭載しています。
LEDの明るさは夜間は減光する仕組みとなっています。
この減光はイルミ連動では無く車両の照度センサーに連動します。
ナビMAP色の昼画面/夜画面の自動切換に使用されるデータに連動する設計になってます。
イルミ連動とした場合、オートライト設定などではトンネルを抜けた後しばらくOFFにならないなど
レスポンスが悪い車両が有る為照度センサー連動としました。
※ナビ無し車両ではこの連動機能が動作しない可能性が有ります。その場合自動的にイルミ連動となります。
※動作介入中の赤点滅時はどんな時も最大光度での点滅となります。
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AT-ECA1との連動機能 |
弊社製品「イージーカーアラームAT-ECA1」との連動機能について。
この機能は踏み間違い防止の機能とは直接関係有りません。AT-ECA1を同時装着している場合の追加機能となります。
●リレーアタック対策
簡易セキュリティの「イージーカーアラームAT-ECA1」にはリレーアタック対策機能が有ります。
盗難者から車両を守る為この機能でAT-ECA1が発報動作をしますが、
エンジン始動は出来てしまいますので、サイレンが鳴ったまま逃走される可能性も考えられます。
AT-ECA1が発報中は当製品が連動機能でアクセルOFF状態を維持するようになります。
つまり強引な逃走は出来ないようになります。
この際は当然、当製品のスイッチ操作などで介入停止なども出来ない設計になっております。
●アラーム動作履歴案内
車両停車中にAT-ECA1が警告動作/発報動作をした場合、その履歴を当製品が記憶します。(車両スリープ後)
車両起動時に「アラームの動作履歴が有ります。車両を確認してください。」と音声ガイダンスでお知らせします。
※警告動作でも履歴を残します。頻繁に起きる場合はショックセンサーの感度を弱める目安になります。
AT-ECA1は簡易セキュリティですが機能的には高度に車両を守ります。
是非とも同時の装着をお勧め致します。
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ダウンロード |
AT-ACSMIIのマニュアルがダウンロード可能です。
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